Work![Crime1 defend] 第3章「衝撃」
CAST
カイル(♂)
リム(♀)
ザン(♂)
警官A(♂)
警官B(♀)
キャラクター設定
[ ]はSE及び状況です。参考にして演じて下さいませ。
第3章「衝撃」
-----20XX/10/18 09:45AM-----
[電話の音や会話、オフィス的な雑音]
[エレベーターの音]
[立ち上がる警官A]
001 警官A「ザンさん。おはようございます。」
002 ザ ン「あぁ。」
003 警官B「リムさんはあちらに。」
[オフィスを突っ切るザンとカイル]
004 警官B「ねぇ、彼…何者なの?」
005 警官A「見た事ないな…確かザンさんの用意した最高のガードを
リムさんにと…。」
006 警官B「ガード?あんな華奢で素人風な彼が?
それに彼の右目…。あの傷じゃ…。」
007 警官A「あぁ…おそらく光すら感じていないだろうな…。」
[ザンに気付き立ち上がるリム]
[リムの前で止まるザン]
008 ザ ン「今日からあんたのガードをこの人に任せる。」
009 リ ム「…いいわ。」
010 ザ ン「俺の納得のいくガードだ。」
011 リ ム「ふ〜ん…。何だっていいわ。行くわよ。」
[警官達の間をすり抜けエレベータに向かうリム]
[動かないカイル]
012 リ ム「…早く!」
[リムの元に向かうカイル]
[エレベーターの音]
[二人が乗り込みエレベーターの扉が閉じる]
-----20XX/10/18 11:39AM-----
[街中。メインストリートの雑踏]
[路地裏。子供の泣く声]
[再度、メインストリートの雑踏]
013 リムM「何…何なのこいつ…ショッピング始めてからずぅぅぅぅっと、
私が買ったもの抱えてただついて来るだけ…
つまんない奴!何か話しなさいよねっ…。」
[二人が歩くにつれ移り変わるショップからのBGM]
014 リムM「何なのよぉ…違和感感じてるの私だけなわけ?
気持ち悪い…この感じ!」
015 リ ム「あ、あのさぁ…」
016 カイル「………」
017 リ ム「………なぁんか意外。もっとゴツゴツした大男連れてくると思ったのに。」
[リムを見下ろすカイル]
018 リ ム「!」
019 リムM「びっくりしたぁ…何も睨まくったって…
でも…よく見ると結構カッコいいんだ、こいつ…。」
[リムが買ったものを受け取るカイル]
020 リムM「よし、今度は…。」
021 リ ム「ねぇ、名前なんていうの?」
[再びリムを見下ろすカイル]
022 リ ム「…な、何よ?」
023 カイル「………カイル。」
024 リ ム「カイル…ファミリーネームは?」
025 カイル「…エリーヒ………カイル=エリーヒ。」
026 リ ム「ふ〜ん…。カイル……カイル…かぁ。ふふっ。」
027 カイル「………?」
[リムが突然振り返る]
028 リ ム「私、リム!自己紹介遅くなったけど、今日から暫くよろしく!」
029 カイル「………あぁ。」
030 リ ム「ふふっ。」
[再び歩き始めるリム]
031 リ ム「ねぇ、カイル。歳は?」
032 カイル「……必要性が?」
033 リ ム「べ〜つに?ただ何歳かなぁと思っただけ。」
[沈黙]
034 リ ム「…ねぇ、何か喋ってよ。」
035 カイル「………?」
[再び沈黙]
036 リ ム「ふぅ…そうやってずぅぅぅぅぅぅっと黙ってて楽しぃ?」
037 カイル「……俺は仕事中だ。」
038
リ ム「ふぅん…の割には随分とラフな格好よね?
もっとこう………スーツとかでビシッとさっ?」
039 カイル「目立ちすぎる…。自分から居場所を知らせるようなものだ。」
040 リ ム「あ、そか………。」
[移り変わるBGM]
[不意にリムが振り返る]
041 リ ム「ねぇ、私がカイルのコーディネートしてあげる!」
042 カイル「………?」
043 リ ム「うんっ!そうしよう!ねっ?決まり!!」
044 カイル「………は?」
045 リ ム「や〜っぱり必要!カイルの歳!」
[詰め寄るリム]
046 リ ム「おしえなさぁぁい!」
047 カイル「………21だ。」
-----20XX/10/18 1:28PM-----
[目まぐるしく変わるBGM]
048 リ ム「次はこっち!………ねぇ、早くっ!」
049 カイル「………。」
050 リ ム「あはっ。しょうがないなぁ…何個か荷物持ってあげるよ〜。」
[カイルに近づくリム]
[2発の銃声]
[騒然となる街中]
[誰かがカイルにぶつかり荷物を全て落としていく]
051 リ ム「何?何なのよぉ!?」
[リムを抱き寄せるカイル]
052 リ ム「カイル…今の……。」
[周りを見渡すカイル]
[高層ビルの屋上に光るものを見つける]
053 カイル「あれか……馬鹿は高いところが好きだな…。」
[カイルが発砲する]
[銃弾を受け、だらりとした人影が銃を離す]
[地面に叩き付けられる銃。周りにいた何人かが悲鳴をあげ逃げていく]
[収まらない混乱・悲鳴や騒音]
054 カイル「…今のうちだ。来い!」
055 リ ム「いや!」
[散乱した荷物に駆け寄るリム]
[リムを引き寄せるカイル]
056 カイル「何やってる!殺される気か!?」
057 リ ム「だって…折角―――」
058 カイル「あんなの放っとけ!命とどっちが大切か、解かってるだろ!!」
059 リ ム「………」
[カイルの腕を払って走るリム]
060 カイル「くっ!」
[後を追うカイル]
[荷物の中から一つだけ掴むリム]
061 カイル「早く!こっちだ!!」
062 リ ム「う、うんっ!」
[路地に向かって走る二人]
[再び銃声が響く]
063 カイル「―――つっ!!」
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