Work![Crime1 defend] 第5章「服」
CAST
カイル(♂)
リム(♀)
カイル[幼年・少年](♂or♀)
レイ[少女](♀)
警備員(♂)
キャラクター設定
[ ]はSE及び状況です。参考にして演じて下さいませ。
第5章「服」
-----20XX/10/19 10:23AM-----
[夢を見ているカイル]
001 警備員「脅えることはないよ。大丈夫…さあ、おいで。名前は?」
002 カイル(幼)「……かいるぅ…え、えりぃひ。」
003 警備員「………偉いぞ…。」
004 カイルM「あれは……俺…?」
[場面が変わる]
005 レ イ(少)「う〜…けほ、けほっ。」
006 カイル「………レイ?」
007 カイル(少)「バカだなぁ…このくそ寒いのに薄着で遊んでるから…
今日は早く寝な。」
008 レ イ(少)「うん……。」
009 カイル(少)「じゃあな。おやすみ。」
010 レ イ(少)「カイル!」
011 カイル(少)「ぅん?」
012 レ イ(少)「…んぅ…一緒にいて?」
013 カイル(少)「……(笑ため息)寝るまでな。」
[また場面が変わる]
014 レ イ(少)「カイル!!何処に行くの?」
015 カイル(少)「…ここには帰らない……本で見るだけなんて…飽きたんだよ。」
016 レ イ(少)「あたしも行く!カイルと一緒に行くのっ!」
017 警備員「カイル、戻れ!」
018 カイルM「過去?俺は自分の過去を見てるのか……。」
[終らない過去の場面]
019 カイルM「死ぬ……のか…?俺は……。」
[過去の場面の中をカイルはグルグル巡っていく]
020 カイルM「俺自身が…皆の過去になるのか……?」
[場面の中に笑顔のリムを見つける]
021 リ ム「カーイルッ!」
[突然リムの姿がぐにゃりと歪む]
022 リ ム「カイル……カイ…ル……助け…て……。」
[激しくなる場面の変化]
023 リ ム「いや…いやっ!いやぁぁぁぁっ!!」
[銃声]
024
カイルM「…リム!
……俺は過去になりたくない…まだ…まだ!」
[飛び起きるカイル]
025 カイル「!!」
026 リ ム「きゃっ!」
027 カイル「はぁ……はぁっ…。」
028 リ ム「びっくりしたぁ…急に起きるんだもん。頭ぶつかるかと思ったよぉ。
ねぇ…大丈夫?」
029 カイル「……今何時だ?」
030 リ ム「えっと…12時ちょっと。」
031 カイル「…どうして起こさなかった?」
032 リ ム「だって……カイル、本当は寝てなかったんでしょ?」
033 カイル「………」
034 リ ム「やっぱり…。でも、少し前からうなされてて…呼んだんだよ?」
035 カイル「…何でもない。大丈夫だ…。」
036 リ ム「シャワー浴びてきたら?」
037 カイル「あぁ…。」
[立ち上がりバスルームに向かうカイル]
[シャワーの音]
[頬の傷テープを剥すカイル]
038 カイル「………つっ。」
[ドアがわずかに開く]
039 リ ム「カイル。上がったらこれに着替えてね。」
[ドアが閉まる]
[シャワーを止め、カーテンを開けるカイル]
040 カイルM「……あいつ自分の為に戻ったんじゃなかったのか?」
[服を着るカイル]
[ドアを開ける]
[リムがドアの前で待っていた]
041 リ ム「うんっ。似合う似合う!さっすが!」
042 カイル「この服……。」
043 リ ム「そう。カイルに1番似合ってたから、諦められなくてあの時取って来たの。」
044 カイル「………」
045 リ ム「どうしたの?」
046 カイル「……いや…。」
047 リ ム「じゃ、私もシャワー浴びてこよっと。」
[ドアを開けるリム]
048 リ ム「……覗かないでよ?」
049 カイル「だれが…。」
050 リ ム「……つまんないの〜。」
051 カイル「はぁ!?」
052 リ ム「あはは。焦ってる焦ってる!冗談よ、じょ〜だんっ!」
[ドアを閉める]
[シャワーの音]
053 リムM「カイル…気に入ってくれてないのかなぁ?」
[かすかにドアが開き、閉じる]
054 リ ム「カイル?…気のせい…?」
[シャワーを止め、カーテンを開ける]
055 リ ム「…これ……。」
[外からカイルの声がする]
056 カイル「早く着替えて出て来い。チェックアウトだ。」
057 リ ム「う、うんっ。」
[急いで服を着るリム]
[ドアを開けるリム]
058 リ ム「カイル…?」
059 カイル「似合う……流石だ。」
[ベッドに座っていたカイルが立ち上がり、リムに近づく]
060 リ ム「……置いて来ちゃったのに。」
061 カイル「…買ってきた…お前が寝てる間に。」
062 リ ム「………どうして?」
063 カイル「気に入ってたろ?それに…お前にはそれが1番似合う。」
064 リムM「今までこんなの…言われた事なかった。
これって……こんなに嬉しいことなんだ……。」
065 リ ム「カイル……ありがとうっ。」
066 カイル「!!」
[夢の中で微笑んでいたリム]
067 リ ム「カーイルッ!」
[今のリムの笑顔が重なる]
068 カイル「……つぅ…。」
069 リ ム「どうしたの!?」
070 カイル「くっ………何でもない…。行こう。」
071 リ ム「…うん。」
[部屋を出る二人]
[ドアが閉まる]
第6章へ…。
台本置き場へ…。
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